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宇宙の孤児
ロバート A.ハインライン, 矢野 徹
宇宙の孤児
最近、シンプル・ストーリーに関心があって、それでたまたまうちの本棚にあったこの本の構成をちょっと調べてみようかと思いつき、再読してみました。
ストーリーは、ネタバレしちゃいますけどいいですか――巨大宇宙船で何世代もかけて、ケンタウリに向かう計画があって、ところが途中で反乱が起き、上級士官や技術者が皆殺しになって、知識が断絶してしまうんですね。ところが非常に堅牢で巨大な宇宙船なもんですから、その後もずっと宇宙を漂流していまして、中の人たちは、これが巨大な宇宙船だということも忘れたまま、中世的迷信の中で暮らしています。過去の記憶は断片化され神話化されていまして、たとえば、この計画を立てたのは、ジョーダン財団なんですけれども、ジョーダンは、この世界を作った神様であるとされていて、わずかに残った物理学の本の裏に「ジョーダン財団」と印刷されているのを見て、人々はなにか恐れ多いような信心深い気持ちになってしまうんですね。それから、この世界が実は巨大宇宙船であると気付いた主人公が、それゆえに異端裁判に掛けられて、「それでも<船>は動いてるんだ!」と叫んだりします。船にはふたつの勢力があって、ジョーダンを神と信じ、彼の作った船の規則に従って今までどおり信仰心を持って生きていこうとする人たち、それに対して、ジョーダンの話は神話であり、それはそれとしてもっと現実的に生きていこうとする人たち。ただしこの人たちの現実とは、船が世界であり、すべてであり、船の外には何もなく、いにしえの物理学の本に、船が実際に動くものだという記述があるのは、ただの宗教的な比喩に過ぎない、と思ってるのですね。両者の意見がもっとも鮮明に分かれるのが、ミューティへの対応です。船で反乱が起こったとき、一部の機能が停止して、そのために有害な宇宙線が船内に入ってくるようになり、遺伝子に影響して、双頭だったり脚が四本あったりするミュータントが生まれてくるようになりました。彼らがミューティと呼ばれる人たちで、反乱の悪い血を受け継ぐものとして迫害され、船の中心部に棲むようになりました。船は円筒形で、コマのように回転しており、外壁の内側に重力が発生していますが、中心部に行くにつれ重力が弱まります。中の人から見ると、中心から同心円状に天井が作られていて、上の階へ登っていくほど重力が薄くなりミューティたちの棲む危険な領域になるのですね。そして宇宙船の操縦室とか、外の宇宙を見る窓とか、外に出るための小型宇宙艇とかはこの領域にありまして、人間たちはそれを知らずにいるわけです。そして、信心深い人たちは、ミューティもジョーダンの計り知れない計画の一部なんだろうと思って、現状維持を考えており、若い現実派たちは、ミューティを掃討して船の資源をすべて手に入れようと考えているのですね。
ながなが紹介しましたけれども、シンプル・ストーリーには、二つの対立する勢力があって、それは考え方の違う二つの派閥の場合もあるし、善と悪との対立の場合もあるし、あるいは個人の内面の葛藤である場合もありますが、これが順を追って変化していく様子が描かれているという共通の構成があるように思われます。

小説の基本構成

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SF/ファンタジー/ホラー | 【2005-03-15(Tue) 09:00:00】 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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