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国内と海外のロイヤリティ推移
国内と海外のロイヤリティ推移

月別に海外売上から国内売上を差し引いた数字、すなわち、国内に比べてどれくらい多く海外で売上があったかをグラフにしてみました。2013年4月に初めて海外売上が国内売上を上回って以来、逆転を繰り返していましたが、2014年6月以降、海外売上が国内を上回り続け、その差が拡大し続けています。いや、まあ、全体の額はしれてるんですけども、そうは言っても、英語版のほうが出版数としてはずっと少ないにもかかわらずこんなに差がついてしまいました。

このような状況に鑑み、今後共英語版書籍の出版を優先させていきます。




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朝野書店 | 【2015-04-20(Mon) 20:38:35】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバーゴールデンスランバー
(2012/07/01)
伊坂幸太郎

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平成19年っていつでしたっけ。いちいち和暦変換で検索するのがめんどくさい。元号は非効率なので官公庁は西暦か、西暦がだめなら皇紀を使うべきだとだれかが言ってましたが全面的に賛成です。安倍さん皇紀にしてください。

安倍首相と言えば、第一期のときに松岡農相が自殺しました。ほんと自殺なんですかねえ。到底信じられないが、後追い記事も出ないまま十年近くが経ちました。

おかしいよね。

本書が出版されたのは皇紀2667年。ちなみに西暦では2007年です。ちょうど第一次安倍内閣のころだね。やっぱそういう時代の雰囲気ってのが絶対ありますよ。あとがきにはケネディ暗殺を下敷きにしたフィクションだってわざわざ書いてありますけどね。当然現代日本の風潮が影響を与えてないわけがない。

構成を見ると、冒頭でいきなり二十年後から振り返った事件の様相が描かれるんだが、関係者が次々怪死して犯人も不明であるという。プロットの死というやつですね。少し説明すると、通常はプロットの展開によって読者の関心を引きつけるわけなんだし、それが常套の技法なんだが、先に結末を言っちゃうと、プロットの展開が無効になってしまう。つまりネタバレってことなんですけどね。だからそれをあえて使うというのは、そういう高度な――いや、高度と言っちゃうとまた語弊があると思うんだけどね。それぞれの技法があるだけで別に高低はない。ないけれども初心者が使うのは難しい。作家側から見て難易度の高い技法だね。

その上、本編に入ると時間軸がぐちゃぐちゃに錯綜している。時間軸を一本にするのも基本的な技法で、時間軸にそって順にモチーフを並べていくことでモチーフ同士に因果関係(そのものではなくその)感じを醸し出し、もって一つの大きな物語を読者に体感せしめることが可能になるんだね。この基本技法もあっさり捨て去っている。

伊坂幸太郎は手練の工芸家のような緻密な作家ですな。

朝野は、首相謀殺と濡衣を着せられた孤独な主人公ってとこから、24 twenty four みたいなスリラーをなんとなく予想していたが、全く違っていた。アクションシーンはとっても少ない。センチメンタルな主人公の独白や友人の思い出や、見知らぬ人のちょっとした善意が繰り返し描かれていく。これはね。主人公が凡人だということがありますね。ジャック・バウアーと真逆。でも同じように巨悪と戦う。だから周りの人がちょっとずつ助けてあげなきゃすぐ死んじゃって話が終わっちゃうんだよね。だから主人公のキャラはリアリティあるんだけど全然知らない人にすごい助けてもらう奇跡がずっと起こり続けて、そこはとってもファンタジーなんだね。

シチューに例えると、アクション部分のお肉はちょっぴりで、野菜たっぷり。でもあったかいんだから~みたいな。

こんなに明らかにファンタジックなフィクションなのに、わざわざあとがきに、「この物語はあくまでも作り話です」なんて、いちいち書き込むか、常考。

これはね、どういうことかというとね、才能ある作家は時代の先を鋭く読むことができるんだね。だからもう十年後の今を見通して書いてあるわけですよ。本書の主人公がそうであるように、巨悪に足を掬われないように、あえてケネディの話ですよーとすっとぼけてるわけ。読めば現代日本の暗喩であることははっきりしてるのに。つまり本書のテーマは、「I'M NOT ABE」ですよ。まちがいない。

未読の人は今すぐ読め。すでに読んだ人は再読!




ミステリ/エンタメ | 【2015-04-11(Sat) 08:57:49】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
晴れた日は謎を追って がまくら市事件

晴れた日は謎を追って がまくら市事件 (創元推理文庫)晴れた日は謎を追って がまくら市事件 (創元推理文庫)
(2014/12/22)
伊坂 幸太郎、大山 誠一郎 他

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企画がおもしろかったので思わずワンクリックで買ってしまいました。本屋で手にとっていたら迷った末に買わなかったかもしれません。アマゾンが本の売上にに貢献しているのは間違いありません。見開きの本は両手で持たなきゃならないが、kindleは片手で読める。絶対こっちのほうが読み易い。

電子書籍元年はいつか? 私はまったくアーリーアダプターではないので、そんな私がkindleを購入した2015年がいよいよ元年かもね。だってほんの数年前、kindleの解像度は800×600で、英字はそれで問題なくても、かな漢字はギザギザが目立って買う気がしなかったもの。それに、kindle本でどれくらい出ているかと思って試しに「戦争と平和」で検索したら去年までなかった。まだまだこれからですよ。そして始まったからはもう後戻りできませんよ。

【弓投げの崖を見てはいけない】叙述トリックに感心。文章もうまい。ラストがわかりづらかったのは、個人的にはめんどくさいという感じが先立った。
【浜田青年ホントスカ】タイトルからしておかしい。ラストの登場人物の自殺願望も笑って済ませればいいんですよね?
【不可能犯罪係自身の事件】タイトルも文体もストーリーも小説の体をなしてない。こんなものを採用する編集者の気が知れない。
【大黒天】ほかはけれん味たっぷりというかけれんを引いたら何も残らないような作品ばかりなのに、なぜかこの一編のみ普通なライトミステリ。そこが一番の謎。
【Gカップ・フェイント】ラストにバカミスを持ってくるのって流行ってるんでしょうか。





ミステリ/エンタメ | 【2015-04-05(Sun) 00:56:44】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
悪の教典

悪の教典〈上〉 (文春文庫)悪の教典〈上〉 (文春文庫)
(2012/08/03)
貴志 祐介

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悪の教典〈下〉 (文春文庫)悪の教典〈下〉 (文春文庫)
(2012/08/03)
貴志 祐介

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はい、三年前からハードカバーで買うのでなくkindleでダウンロードして読もうと決めていた貴志祐介の最新長編、とうとう読みました! 

前回のブログで「あえてハッピーエンドを信じて読む」と宣言しましたが、みなさん、朝野はこの賭けに勝ちました! 本書は、ラストで真犯人が罰せられ、真犯人に対して仲間と協力して戦ってきた側が最終的に勝利しました!

映画は見てないし予告の宣伝すら一切見てません。ただサイコパスが学校を舞台に殺しまくるという以外にまったく予備知識がなかったが、あくまで詩学的根拠から、朝野はこの長編がハッピーエンドにならざるをえないことを予見していました。

ミューズの女神の決定により、いかな才能ある作家が挑戦しようと、このようなタイプのエンターテイメントはハッピーエンドになる宿命なのです。未読の方はアマゾンの糞レビューなど一切見ないで安心してさっさとダウンロードしてください。

さて、全体の構成について見ますと、たとえば十三番目の人格 ISOLAでは、前半と後半で話が割れてます。通常話が割れるのはよくないとされてますが、十三番目の人格 ISOLAの場合、モチーフの因果関係はつながってるんですね。そうではなくて、前半は犯人探しに焦点化されたオカルト調のミステリ仕立て、後半はホラーでプロットの展開はスリラー。

端的に言えば前半と後半でジャンルがちがってるんですよ。さらに正確に言えばそのような印象を読者に与えるという意味なんですけれども。

さてそこで、朝野の中の人は、金を払ってまでアダルトビデオを見たいというほどではないんですけれども、というのもネットに無料サンプルみたいな形でいくらでも転がっていて、そのようなものをたまたま目にすることがないわけではないのですが、そうするとかなりジャンルがはっきり分かれているようなんですね。そしてジャンルごとのイケてる設定だけを取り出して、ドリームチームみたいなアダルトビデオを作ったらどうなるかということを考えてみますと、ふと思い出すのはオリンピックのチームで、アメリカのバスケットだったかな、プロの著名選手ばかり集めて、プロバスケットでは実現しないようなドリームチームを作ってオリンピック代表としたらボロ負けした、というニュースをどこかで見たような記憶があるのですが定かではありませんが、それに倣って、女子高生設定で始まって、制服を脱いでそのあとちらり顔がアップになったら明らかにオバサンだった、みたいなAVについて考察しますと、女子高生モノは女子高生モノでよいものがあるし、熟女モノは熟女モノでソソるものが確かにあるにも関わらず、二つを合わせるととっても腹が立ってくるという、そのような動かしがたい生理的事実があります。

同じ観点から、悪の教典は、上巻は、論理的で緻密な犯人が周到な策略で自分の欲望を実現していくピカレスクとかノワールとかの路線なのに、後半はサイコパスと戦う素人集団が知恵を絞って対抗するが次々殺されていくという、映画のエイリアンみたいなスプラッター風味のスリラーになってるんですね。

ゆえに、前半のピカレスクロマンに感心した読者は後半のスプラッターに鼻白むし、後半のホラーなスリラーをおもしろいと思った読者は、前半の緻密な策略が長すぎて中だるみしたように感じるしで、両者から不評を買う要素が、あるかないかと言えば、あると言わざるをえないでしょう。

やっぱりジャンルを混ぜるのは基本はよくないですね。けれども朝野の感想としては、前半のノワールも超興味深いし、後半の知恵比べ殺人ゲームも超ワクワクするしで、両方楽しめました。それに、サイコパスというものは、常人を超えて妙に緻密な面がある反面、人間として大きく欠落した部分もあるので、常人から見ると不思議だが、後半の行動もサイコパスの頭のなかでは論理的に整合していたのだろうし、そのような意味でストーリーのモチーフのつながりは話として割れておらず、ちゃんとつながっていると思います。

ですので、そのこと――前半と後半で作品のスタイルが変わっていること――を予めわかった上で、読者の側から先にそれぞれ読書のスタイルも変えて読んでいけば、きっとだれでも一粒で二度おいしい傑作として楽しめると思いますよ。




SF/ファンタジー/ホラー | 【2015-04-01(Wed) 20:09:14】 | Trackback:(0) | Comments:(0)

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