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チェーホフ 短篇と手紙
アントン・パーヴロヴィチ チェーホフ, 山田 稔, Anton Pavlovich Chekhov, 神西 清, 原 卓也, 池田 健太郎
チェーホフ 短篇と手紙

以前に散文の理論をここで紹介するためにぱらぱらと読み直したのですが、そうしているうちに、あまりに面白いのでもう一度頭から読み始めました。シクロフスキーは、もっともプリミティブな小説として、冒険譚を挙げ、その構成について説明しています。冒険譚は、モチーフが段階的または螺旋状に展開して、その根底には誤解や秘密が横たわっていると言うのです。これだけだとなんだかよくわからないですけれども、たとえば、私は自分のホームページのエッセイの中で、月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハートの構成について考えたことがあります。これは昔ながらの冒険譚の構成をきちんと踏襲していて、主人公が異界に流され、次第に成長していく様が、モチーフの段階的展開によって語られ、またその根底には、主人公がなぜ異界に連れ去られたのかという秘密が横たわっています。
さてそこで、ロスチャイルドのバイオリンですけれども、これもまた、構成を見ていくと、モチーフが段階的に展開していることがわかります。主人公のヤーコフは、冒頭で気難しい冷淡な男のように描かれ、そして結末では、心の優しい男として描かれ、その変化を段階的に描いているのですね。そして、ヤーコフは冷たい男なのかな、それとも優しい男なのかな、という疑問が、ちょうど冒険譚における宝の在り処や誘拐されたヒロインと同じような働きをしていることに気付きます。
散文の理論を読み、その言葉を、実際の小説に即して理解していくとき、小説を分節化して把握せよ、という大江の言葉もまた、具体的な小説に即して理解できるようです。以前、漠然と本を読んでいたときと比べて、より深く小説を楽しめるようになったと思います。そこで、どの小説の構成の分析でもいいんですけれども、読みやすいチェーホフの短編を推薦しておきます。


小説の基本構成


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純文学・随筆/その他 | 【2005-02-09(Wed) 09:00:00】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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